イオンモールは閉店が多すぎるが大丈夫?ラッシュの理由とは?

イオンモールは閉店が多すぎるが大丈夫?ラッシュの理由とは?イオンモールのプレオープン、オープンセール、閉店など(2024年)

近年、イオンモールのテナントで閉店が相次いでいるという声をよく耳にします。

一見すると、経営不振のように思えるこの現象ですが、実はその背景には様々な要因が絡み合っています。

本記事では、イオンモールテナントの閉店が多い理由を解説します。

この記事を読むと分かること:

  • イオンモールテナントの閉店が多いと感じる理由
  • テナントの閉店が多い要員
  • テナント契約の仕組みと更新時期の影響

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イオンモールテナントの閉店が多い理由(閉店ラッシュ?)

イオンモールのテナントで閉店が多い理由は一つではありません。複数の要因が絡み合って現在の状況を生み出しています。

イオンモールの店舗が多いので閉店数が多く感じる

まずイオンモールの閉店が多い理由としてはモールの店舗数自体が多いことが挙げられます。

ほとんどのイオンモールは200店舗以上となっておりその一部が閉店しただけでも閉店が多く感じられるのは仕方がないことです。

それによって閉店ラッシュとなっていると感じてしまうのです。

現実に経営が苦しい店舗が増えたか?

とは言え、ここ最近倒産が増えており経営が苦しい店舗が増えている傾向にあるのは間違いありません。

特にここ数年は大きな変化が起きており変化に対応できない店舗は淘汰されています。

  • デジタル化が進み、書店や音楽関係の店舗を中心に経営が苦しいお店が増えた
  • コロナの影響で飲食店などに打撃を与えた
  • 流行に沿って出店したお店が流行が終わった途端に苦しくなった
  • 円安で原材料費や光熱費などが高騰、人件費も高騰しており固定費が増えた

これらの影響により経営が苦しいお店が増えています。2023年、2024年は業界によっては過去最高レベルの倒産しておりその傾向は続くと思われます。

先ほども述べたように、イオンモールには多数の店舗が入っていることもあってそのうちの一部の店舗が閉店しただけでも閉店ラッシュのように感じてしまいます。

イオンモールのテナント料が高い?

イオンモールのテナント料は他のモールと比べても高額になると思われます。

イオンモールは大きな多種多様な店舗が入るショッピングモールを作ることで顧客満足度を上げていますが、それだけに多額の初期費用がかかっておりテナント料金も高くなると思われます。

集客力は抜群にありますがそれ以上にテナント料という固定費が負担となって撤退するお店も出てくることでしょう。

思うように売り上げがでなかったテナントは撤退の道を選びます。

契約期間の更新時期

また更新時期の問題もあります。イオンモールのテナント契約は、基本的に6年契約が一般的です。

つまり、オープンから6年経過すると多くのテナントが一斉に契約更新の時期を迎えることになります。

この時期に合わせてテナントの入れ替えや閉店が集中することがあります。

例えば、2017年にオープンしたイオンモールいわき小名浜では2023年に多くのテナントが閉店しましたが、これは開業から6年が経過し契約更新の時期を迎えたためでした。

経営が苦しいテナントはこの時期に閉店するので一気に閉店するお店が増えたような感覚になります。

「閉店ラッシュで近くのイオンモール大丈夫なのか?」と感じるかもしれませんが現実にはイオンモール本体には大きな影響はないと考えられます(もちろん次のお店が入らず、空き店舗が多いと危険ですが)。

イオンモールなどテナントの契約の仕組み

イオンモールテナントの契約には以下の費用が必要となります。

  • 保証金(敷金:家賃半年分など)
  • 入居時のその他費用(工事費など)
  • テナント料、駐車場代、管理費(固定家賃+α)

保証金は契約を打ち切れば一定の割合で戻ってきます。逆に契約を継続するならば1か月程度の更新料が必要になります。ここで継続するか契約を打ち切るかで手元に残る現金に大きな差が生まれます。

経営が苦しい店舗は一部でも保証金が戻れば御の字ということで、更新時期に契約を打ち切る選択をすることになります。

そのため更新時期に一気に閉店が増えたように感じるのです。

テナントの閉店が多くてもイオンモールは大丈夫?

テナントの閉店が多いとイオンモールとしても短期的には痛手でしょう。しかしながら閉店は早いうちに分かるわけで、その後継店舗の営業もすぐにかけています。

そして閉店するお店があっても大抵はすぐに後継店舗が入ります。

そのためイオンモールのテナントの閉店が多くなってもイオンモール本体自体にはそれほど大きな影響はないと思われます。

もちろん空き店舗が多い状態が何か月も続くようだと厳しいでしょうがすぐに後継店舗が入っている状況ならば特に問題はないでしょう。

テナントの閉店が続くと「イオンモール大丈夫か?」みたいな声も増えますが実際には問題ないと思われます。

まとめ

イオンモールのテナントで閉店が多いと感じる理由は、単純な経営不振だけではありません。

  • 全体の店舗数が多いので閉店数が多いと感じてしまう
  • 更新時期が同じなので閉店を決断するタイミングが同じになる

契約更新のタイミング、競合の出現、消費者動向の変化、オンラインショッピングの台頭、経営コストの上昇など様々な要因が複雑に絡み合っています。

閉店するお店が多数出てくるのは残念ですが、それに合わせて新しい店舗が入ります。イオンモールの存続を危惧する声も出ますがイオンモール自体は問題ないと思われます。それどころか地域に合わせてイオンモールが進化しているものと受け止めたいところです。

この記事のまとめ:

  • イオンモールの閉店が多いと感じることもあるが全体のお店も多いのでほんの一部
  • オープンした時に入ったお店は更新時期が同じになるので撤退するタイミングも同じになり閉店が多く感じられる
  • イオンモールテナントの閉店には、契約更新、戦略的リニューアル、競合出店、消費者動向の変化、オンラインショッピングの台頭、経営コスト上昇、少子高齢化など、複数の要因がある
  • 新しい店舗が入っている限りはイオンモール本体に大きな影響はないと思われる

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